ご両親を亡くされ、辛い中での遺品整理は肉体的にも精神的にも大きな負担を伴います。
とくに一軒家の場合、その規模から何から手をつけていいか途方に暮れてしまう方も少なくないでしょう。
ですが、実家の片づけはあまり時間をかけず、半年から1年以内には済ませるのがベストです。
なぜなら誰もいない空き家は老朽化が進むのが早く、シロアリなども増えてくると解体を余儀なくされるケースも多いからです。
そこでここでは、一軒家の遺品整理をスタートさせる皆さまがスムーズに、そして心穏やかに遺品整理を進められますよう。
片づける費用や遠距離での対策を含めた実践的な情報をお届けします。
遺品整理の基本は「心の整理」から
まず初めに遺品整理は、故人との思い出に向き合う時間でもあります。
とくに実家はあなたも暮らした大切な場所。
すべてを片づけてしまう事に躊躇してしまうことも多いはずです。
ですので物理的なモノを整理する前に、まずはご自身の心の整理を優先しましょう。主には以下のようなことがポイントとなります。
- 感情を受け止める時間を作る: 悲しみや喪失感、時には後悔など、さまざまな感情が湧き上がってくるのは自然なことです。無理に押しこめず、じっくりとご自身の感情と向き合う時間を作りましょう。
- 完璧を目指さない: 一度にすべてを終わらせようとせず、少しずつ進めることを意識してください。無理な計画は、かえって心身の負担を増やしてしまいます。
- 助けを求めることをためらわない: 家族や友人、信頼できる人に相談したり、必要であれば専門家のサポートを検討したりすることも大切です。
実家の全体像を把握する
心が落ち着いたら、以下の分類ができるのかを確認していきましょう。間取りは慣れているかと思いますので、どこに何があるのかを再度思い出しながら分類していきます。
- 遺品の確認と分類: 貴重品、形見分け、廃棄品、保留品(迷うもの)など、まずは大きく分類することから始めます。
- 大型ごみの確認:タンスや書籍などの廃棄物がどれだけあるのかをチェックします。また近所の大型ごみの日なども確認しておきましょう。
- 不動産の状態把握: 家屋の老朽化具合、リフォームの要否、売却や賃貸の可能性なども検討の視野に入れておきましょう。
- 関係者との連携: 兄弟姉妹など、他の相続人がいる場合は、事前に話し合い、形見として欲しいものがあれば、先にとっておきます。
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一軒家の遺品整理の費用とその内訳
遺品整理にかかる費用は、家の広さ、遺品の量、作業内容、業者に依頼するかどうかなどで大きく変動しますが、平均的な相場は以下の通りです。
遺品整理の費用相場
間取り | 費用 | 作業人数 | 作業時間 |
---|---|---|---|
1R・1K | 30,000円~80,000円 | 1~2名 | 1~2時間 |
1DK | 50,000円~120,000円 | 2~3名 | 2~4時間 |
1LDK | 70,000円~200,000円 | 2~4名 | 2~6時間 |
2DK | 90,000円~250,000円 | 2~5名 | 2~6時間 |
2LDK | 120,000円~300,000円 | 3~6名 | 3~8時間 |
3DK | 150,000円~400,000円 | 3~7名 | 4~10時間 |
3LDK | 170,000円~500,000円 | 4~8名 | 5~12時間 |
4LDK以上 | 220,000円~600,000円 | 4~10名 | 6~15時間 |
※みんなの遺品整理に掲載されている800社以上の業者のホームページ、3万人以上の実際に利用した金額データから算出しています。(2024年2月12日時点)
主な費用の内訳
- 人件費: 作業スタッフの人数と時間に応じた費用。
- 運搬費: 遺品を運び出すための費用。
- 処分費: 粗大ゴミや家電リサイクル品など、処分にかかる費用。
- 特殊作業費: 孤独死などの特殊清掃が必要な場合や、消臭、除菌作業など。
- 貴重品査定・買取費: 骨董品、ブランド品など、買取可能なものがある場合の査定・買取費用など。
上記以外にも、不動産などの相談や解体が必要な場合には別途見積もりが必要です。
一軒家での遺品整理は高い?費用を抑えるには
遺品整理業者に依頼すると確かに早く作業は終わります。
ですが、やはり費用は押さえたいですね。一番よい方法は「ある程度荷物を整理しておく」ことと「いつまでに完了させる」かを決めておくことです。
人は逆算をするとゴール(期日)までに終えようとします。
ですので、もしあなたが一軒家を片づけたい場合「〇〇までに終わらせる」と決め、それに向かってスケジュールを立てていきましょう。
週末の1日を必ず実家の片づけに当てることを数ヵ月繰り返すだけで、大変かと思っていた整理が意外なほど早く済むことがあります。
ですので、まずは時間をしっかりと確保するにはどうしたらいいかを考えましょう。
遠距離での遺品整理は業者に依頼する
実家が遠方にある場合、頻繁に足を運ぶのが難しいことがあります。この場合はやはり業者に頼むのがベストです。なぜなら自分たちが現地へいかなくても、業者がある程度片づけを終えてくれるからです。
この場合は遺品整理業者のほか、不用品回収の業者なども候補にあげられます。
以下のポイントをふまえ、相みつをとってみましょう。
信頼できる業者選びのポイント
- 実績と口コミの確認: ホームページで実績を確認したり、インターネット上の口コミを参考にしたりしましょう。
- 現地見積もり・オンライン相談の活用: 遠方の場合でも、現地での見積もりやオンラインでの相談に対応している業者を選びましょう。
- 作業報告の徹底: 作業前、作業中、作業後の写真報告など、きめ細やかな報告をしてくれる業者を選ぶと安心です。
- 貴重品の取り扱いについて明確な取り決め: 貴重品の発見時や形見分け品の配送など、事前に取り扱いについて詳細な打ち合わせをしておきましょう。
- 一時帰省の計画: 短期間で集中的に作業を行う場合は、あらかじめ計画を立てておくと効率的です。
- 滞在期間と作業内容の決定: 何日間滞在し、どの範囲まで整理するかを具体的に決めます。
- 必要なものの手配: ダンボール、ゴミ袋、軍手などの準備、必要であれば宿泊先の手配も行いましょう。
- 現地での協力者: 親戚やご近所の方に協力を依頼できるか、事前に確認しておきましょう。
- 郵送サービスの活用: 形見分け品などを遠方に送る場合は、信頼できる配送サービスを利用しましょう。
遺品整理業者と不用品回収の違いは以下もご参考にしてみてください。



プロの業者へ依頼するメリット・デメリット
さて、ここであらためて一軒家を片づけるために「なぜプロに頼むのが良いか」を振り返りましょう。
専門業者を使うメリット
- 時間と労力の節約: 経験豊富なプロが効率的に作業を進めてくれます。
- 精神的負担の軽減: 故人との思い出に浸りすぎることなく、客観的に作業を進められます。
- 適切な処分と供養: 不用品の適切な処分や、合同供養などに対応してくれる業者もあります。
- 特殊な清掃にも対応: 特殊清掃が必要な場合でも安心して任せられます。
では逆にデメリットはどんな点かといいますとやはり「費用がかかる」点があります。
親族とも相談し、自分たちでどの程度行うかなどをふまえた上で、プロに頼む範囲を考えてみる事がおすすめです。
まとめ
遺品整理は、故人を偲び、感謝の気持ちを伝える大切なプロセスです。
しかし、何よりもご自身の心身の健康が第一です。
とくに一軒家の片づけは想像以上に遺品があるケースが多いため、時間がない方なら無理なく、ご自身のペースで進めていくことが、最終的にはご両親への何よりの供養となるでしょう。
ぜひあなたのご実家の参考になりますよう、最善の片付け方を決めてみてください。
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