遺品整理で捨ててはいけないものは何? 現金などの貴重品や探し方についても解説

相続人になり、いざ実家の片づけなどを行ってみると「捨てていいのか悪いのか」という点で悩んでしまい、作業が中断してしまう事があります。

そこで、当ページではあらかじめ遺品整理の際に捨ててはいけないものをご紹介するとともに、探し方のコツなどを解説します。

遺品整理をするさいに「捨ててはいけないモノは何か」と考える前に、ぜひ参考にしてみてください。

目次

貴重品と想定される遺品整理は捨ててはいけない

まず、当然ですが遺品整理の際に捨ててはいけないものは「貴重品類」です。

主には以下のようなものがあります。

遺品整理で捨ててはいけないもの
  1. 遺言書またはエンディングノート
  2. 現金 金や宝石類
  3. 鍵類
  4. PCやスマートフォン
  5. 銀行の通帳、クレジットカード
  6. 年金手帳
  7. 免許証やパスポートなどの身分証明書
  8. 印鑑
  9. 借用書などの契約書
  10. 土地の権利書 
  11. 生命保険、損害保険などの書類 など

    遺言書またはエンディングノート

    遺品整理を行う際に捨ててはいけないモノは遺言書やエンディングノートです。

    とくに遺言書は法的な効力を持ち、遺産分配や特定の事情についての具体的な指示が記されています。一方、エンディングノートは、日々の生活や価値観に関する思いを記したもので、家族や友人へのメッセージともなりえます。

    現金・金・宝石類

    当然ながら、現金は現金は相続の対象になります。

    また金、宝石類は非常に価値が高く、貴重な資産になる可能性があります。

    たとえ未鑑定であっても宝石を捨ててしまうと後々高額な価値があったことに気づくケースも存在します。また現金は法律で捨てる事を禁止されています。

    現金や金、宝石類は特殊な品物であり、他の遺品とは別にしまわれていることも多いため、注意が必要です。

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    鍵類

    故人が所有する鍵類は捨ててはいけないものの一つです。鍵をかけている場所は、大切なものを保管している場合があり、うっかり気がつかないとリスクになる可能性があります。

    たとえば、故人が所有していた不動産、車両、さらには金庫などを所有していた場合、カギのありかをよく探してみましょう。また、故人が使っていた車の鍵も、車を売却や譲渡する際には必要です。

    PCやスマートフォン

    遺品整理で捨ててはいけないものの一つが、PCやスマートフォンなどのデジタル遺品です。

    パソコンやスマートフォンで株やFXなどの取引もできる上、現金支払いなどをスマートフォンで行っている場合もあります。

    さらにスマートフォンには家族や友人との写真や動画、音楽、さらには大切なメッセージの履歴など、さまざまな情報が保存されています。

    アカウントやロック解除などが難しい場合には専門家に聞いてみる事をおすすめします。

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    銀行の通帳、クレジットカード

      遺品整理の際に、特に注意が必要なものとして銀行の通帳やクレジットカードがあります。

      これらは一見、もう使わないものとして捨てたくなるかもしれませんが、残高や取引履歴が記載されており、故人の資産を確認するための重要な手がかりとなります。

      また、定期預金や投資信託に関する情報も含まれている可能性がありますので、無闇に処分することは避けた方が良いでしょう。

      クレジットカードも同様に重要です。カード自体は故人の名義であり、その利用状況や未決済の請求がある場合には、遺族に不利益をもたらす可能性があります。さらにカードの停止手続きを行わなければ、勝手に利用されてしまうおそれもあります。

      銀行の通帳やクレジットカード必要に応じて、専門家の意見を聞くことや、慎重に保管することをおすすめします。

      年金手帳

      年金手帳は、年金受給者が亡くなった場合、死後10日(国民年金は14日)以内に受給権者死亡届の提出が必要になります。

      届け出が遅れたり、亡くなった日の翌日以降に年金を受け取ったりした場合は、返金の対象になるので注意が必要です。

      免許証やパスポートなどの身分証明書

      遺品整理をする際に、意外と見落とされがちなのが身分証明書の整理です。特に、免許証やパスポートは捨ててはいけません。

      ときに故人の免許証やパスポートは、遺族が遺産相続の手続きを行う際に必要になることがあります。特に、遺族が銀行口座を解約したり、相続手続きに必要な書類を提出する際には、身分証明書が求められることが多いのです。

      ある程度遺品整理が落ち着いた後でこれらを整理することをおすすめします。

      印鑑

      印鑑はさまざまな手続きで必要であり、重要なものであるため決して捨ててはいけません。

      印鑑には大きく分けて「実印」「銀行印」「認印」があり、銀行や土地建物の売買契約、ローン契約などさまざまな場面で使い分けている可能性があります。

      誤って捨ててしまうと、死後の手続きがスムーズに進まなくなる可能性もあるので、十分に注意が必要です。

      借用書やリースなどの契約書

      借用書やリース契約書ですが、法的な効力を持つものです。ですので個人が借りていた物があり、返さずにいると将来的にトラブルになります。

      たとえば故人が借りた家具や家電、さらにはレンタルの契約があった場合、その契約書がなければ適切な手続きを行うことが難しくなります。また、借用書が残っていれば、返済の必要や債権者との交渉の手助けになります。

      遺品整理の際には借用書やリース契約書があったらとっておきましょう。遺族が不必要なトラブルを避け、スムーズに手続きを進める手助けとなります。

      土地の権利書

      土地は相続の対象になるため、土地の権利書は大切であり、遺品整理の際に捨ててはいけないものの一つです。

      まず権利書は物件の所有権を証明するのに重要です。この書類がなければ、所有権を証明することが難しくなり、将来的に土地を売却したり、相続を進めたりする際に大きな障害となります。

      遺品整理の際には土地の権利書を捨てないようにしましょう。重要な書類をしっかりと管理し、トラブルを避けるために、他の物と同様に注意深く取り扱うことが大切です。

      生命保険、損害保険などの書類

      遺生命保険や損害保険は保険に関する手続きや相続の際に必要不可欠です。

      遺品整理をする際に、これらの書類を見落とすと将来的にトラブルを引き起こす可能性が高まります。

      損害保険に関しても、事故や災害に関連する書類を保管しておくことで、手続きがスムーズに行えるようになります。これらの書類は万が一の際に関係者が大きな支えを得ることができるものです。

      遺品整理を行う際には、生命保険や損害保険などの書類を捨てず、大切に保管することで後の手続きが円滑になり、家族や関係者の負担を軽減することができます。

      思い出の品は「少しずつ」処分する

      故人との思い出の品は一度処分すると戻ってきません。とくに遺品整理をひとりで行うときは要注意です。

      ご自身にとっては不要なものでも、他の遺族にとってはかけがえのない思い出の品ということもあります

      故人との写真や手紙は、他の遺族の同意を得てから処分するようにしましょう。

      貴重品を見つけるポイントは故人のライフスタイルにあり

      捨ててはいけない遺品整理は、書斎などで見つかるケースがあります。

      それでも、カギや印鑑などの小さなものの場合「見つかりにくい」です。こういった場合には以下の場所を確認してみましょう。

      ●エンディングノートに貴重品のありかは記載されていないかを確認する

      ●故人が日ごろ大事にしている家具(台所を含む)、本、本棚などのすき間を確認する

      ●金庫やポケットに入っている「鍵」がどこの棚の鍵かをチェックする

      ふとポケットの中に入っていた鍵が「重要書類が入っている引き出しのモノだった」というケースはよく聞きます。

      また故人がお母様の場合、冷蔵庫などに貴重品を入れておくこともあります。日常的によくいた場所に愛着があるため、気になる場所があれば要チェックです。

      エンディングノートがあれば、故人の意向に沿える

      エンディングノートは故人になったあなたの親が日ごろから「こうしたい」「こうすればいい」といった想いを書き綴ったもの。すなわちその点では遺言書とは違い、法的な効力はありません。

      ですが家族や身内が困らないようアドバイスをしているメモ点のため遺品整理の際に役に立つケースが多く発生します。

      またこのエンディングノートの中に上記に紹介したような重要な書類のありかが書かれている場合もあります。

      もしあなたの親と交流ができる距離にあり、日ごろからエンディングノートを活用しているか尋ねておけば、亡くなった後の貴重品探しがスムースです。

      年賀状は故人の交流を把握できる

      次に年賀状です。これは実家の片づけとは少しずれますが、葬儀などの連絡やその後のお礼送付などに役立つものとなります。

      また故人と親しくしていた友人がいた場合には、実家の片づけにおいての約束事があった場合にも、年賀状の住所が連絡の手段になってくれます。

      大事なのは貴重品が「すぐ」見つかると確信しないこと

      遺品整理をする日も決まり、当日中に「何がなんでも見つけよう」と意気ごんでしまうと、当日中に見つからなかった場合、疲弊して他の片づけを忘れてしまうケースがあります。

      とくに家がモノであふれかえっていた場合、小さな印鑑などが見つからないという事が多いでしょう。こういったケースの場合には「当日に必ずつきとめる」ことは止め、ある程度の不用品を片づけてしまってから貴重品のある場所を調べていくことをおすすめします。

      時間が無い場合には遺品整理代行業者などプロに相談して、見つかったら連絡をもらうようにしておきましょう。

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      見つからない時は専門業者に探してもらおう

      ですが、実家の整理ともなると非常に規模が大きいうえ、時間などの兼ね合いもあり専門の清掃業者に頼まざるを得ないケースが多いです。とくに賃貸の場合、周囲の迷惑をかけないうちに作業を進める必要となります。

      そんな時にサポートをしてくれるのがおすすめの『遺品整理業者』となります。数ある遺品整理業者を比較するうえで、おすすめしたいのが以下の2社です。

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      「どうしても見つからない」貴重品は、意外とプロの方が見つけてくれる確率が高いです。もちろん、探し終わった後は相続人の元に手渡されます。

      もしあなたがスムーズに貴重品を探したいのであれば、遺品整理業者に頼んでみるのもおすすめです。

      まとめ

      ここでは遺品整理で捨ててはいけないものを紹介しました。

      両親が買物や公共料金の支払いなどを見ていた場合であれば、貴重品がどこにあるかは想像しやすいかもしれません。

      ですが、不動産や有価証券などは故人がこっそり持っている場合が多く、なかなか見つけられないケースが多いです。

      ですので、見つからない書類等がありましたら「もしあなたが親だったら……」と想定しながら推理探偵のように探してみましょう。

      すると、意外な盲点が見つかることもあります。

      面白いことに「冷蔵庫の中に印鑑があった」というケースも多いそうです。

      またプロの業者はこういったご家族のケースをたくさんみていますので、遺品整理をする際に相談をしてみるのもいいでしょう。

      実家における重要書類が滞りなく見つかりますと、その他の整理がスムースに進みます。ぜひ先に確認をしておきましょう。

      契約後も8日以内であればクーリングオフによる解除は可能

      ✅トラブルが生じた場合は消費者センターに相談する

      一軒家か賃貸かでも差額が生じますので、ぜひあなたに合った遺品整理業者を見つけてみてください。

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      この記事を書いた人

      40代後半を機に両親の介護や親せきがいなくなるなど、今までになかったライフワークが押よせる。準備をしていなかったため、疲労がかさみ、自身も一時入院。その後セミナーや書籍を読み「終活」の必要性を感じる。

      いままでの経験、そしてこれから自分たちにも来るであろう終活をふまえ、当サイトを立ち上げました。

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