いざ実家の片づけを実践していると、長い時間をかけて片づけてるつもりが「あまり片付かない」といったジレンマに陥ることもあります。
不用品や粗大ごみをスムースに片づける方法についてでもご紹介していますが、メンバーが決まった時点である程度のスケジュールやルールを決めておかないと、堂々巡りをすることがありますので注意しましょう。
さらに、より効率的に進めるためのポイントがあります。ここではゴミの分類方法などが簡単になる「実家の片づけがよりスムースに運ぶ」ための作業ポイント3つについてご紹介したいと思います。
ポイント1.玄関や通路には物を置かないようにする
まず先に行いたいのが通路や玄関などのスペースの確保です。
相続人が複数いる場合、何人もの大人が実家で片づけを行うわけですから、当然ですが、廊下は頻繁に人が往来することになります。
笠たてや靴などが置いてある場合には、あらかじめビニール袋などに入れてスペースを確保します。またマンションの場合には共同エリアに置かざるを得ない場合もありますので、片づける前に管理人へ断っておくのがいいでしょう。
ポイント2.玄関から奥へ。難しい場合には子ども部屋から片づける
一軒家などを片づける場合、手前から奥へ片づけていくのが理想的です。順番としては以下のような流れとなります。
ご実家の状況により、親が「まだ片づけたくない」といったケースも当然ながらあるでしょう。その際には無理に片づけるのはタブーとなります。
ではどうしたら良いかといいますと「自分が使っていた子ども部屋」から片づけをスタートさせましょう。なぜなら子ども部屋は以前あなたが使っていたものが多いため、分別がしやすいからです。
親が介護施設に入る、入院するなどの場合。時間に余裕があるのであれば不用品は自分で整理してもらいます。生前整理ならば「残った物はどうしたらいいのか」エンディングノートなどにまとめておいてもらいましょう。
上記をふまえ家の構造上ややり取りから、スムースに作業しやすいスペースからの片づけを行っていきます。
ポイント3.作業者が複数の場合、同じ部屋を片付ける
実家の片づけをされた方の感想として印象的なのが「一つの部屋にある物が意外に多い」ことです。これはいざ片づけを実践しないと、なかなか理解ができないこと。ある程度すっきり見える部屋であっても「片づけたら段ボール箱やビニール袋が大量に」といったケースは少なくありません。
ですので可能であれば一つの部屋を全員で作業することを心がけてみてください。
最初は慣れないことも多いかと思いますが、ゲーム感覚で作業すれば攻略していくような気持ちになり楽しさも生まれます。一つの部屋がクリアになれば、次の部屋へ……といった具合です。
おわりに
ここでは、実家の片づけの効率化についてをピックアップさせていただきました。
最初はそれぞれ分担をして片づけるエリアを決めていたとしても、すべての部屋が中途半端に片付くだけに留まることが多く。疲れ果ててしまうケースが後を立ちません。
「同じ部屋を全員で」作業することをおすすめしておりますが、効率化の他に昔のような連帯感を思い出すうえでもお勧めしたい片づけ方です。
場合によっては理想的な流れをとるのは難しい場合もあります。その際には理想的なスタイルを把握しつつ、臨機応変に対応していくといいでしょう。
まずは親と相続人が「この実家をどうしたいか」が重要となります。流れが決まれば作業だけとなりますので、あなたに適した片づけかたを実践していきましょう。