実家に残っている「大量の書籍」をどうやって片づけたらよいか解説

よしこ
お父さん、たくさん本を残してるわねー。趣味の釣り雑誌がこんなに!まったく読んでいない感じの雑誌もけっこうある、はあー
和夫
むむ、難しそうな歴史の本もたくさん残ってるしな。うかつに手を出すと崩れそうだ。

引っ越しの時などでも「持っていくか」「破棄するか」によく別れる書籍。とくに古い本や漫画に関しては、引っ越し先に持っていったとしても段ボールが積まれたまま放置されているケースが多いです。

実家の片づけにおいても同様な事がいえます。可能であれば不必要と思われる書籍は処分の対象となりますが、ここでは他のリサイクル方法についてもフォーカスして「実家の本の片づけかた」をあらためて考えてみたいと思います。

目次

実家の本を片づける方法は主に4パターン

実家の本の片づけは、あなたの自宅で本をどう処理するかに置き換えてみます。いかがでしょうか。破棄するものとリサイクルも視野にいれるなどの考えが浮かんでくるかもしれませんね。

実家の整理も同様です。まずは以下のようなパターンをふまえて整理していきます。

実家の書籍・主な処理のパターン

  1. 自治体の定めた資源回収に出す
  2. 廃品回収業者へ依頼をする
  3. 図書館へ寄付をする
  4. リサイクル業者または遺品整理業者に依頼する

パターンが決まれは後はそのカテゴリーに分けて本を分別していけばいいだけです。

気をつけたいのが体力的な問題。かなり重労働をともないますので、勢いに任せて作業をすると、腰を痛めたり翌日に体調不良が起こる場合がありますので焦らずゆっくりが大切です。

実家の本を「捨てる」「捨てない」「わからない」と分けていく

他の片づけもそうですが、実家の本は「捨てる」「捨てない」「わからない」といったように段ボール箱などに分類していきます。

追って「捨てない」「わからない」の対象となったものは、リサイクル業者または古本の専門業者などに確認してもらうといいでしょう。その際さらに選別されますので、いらなくなったものは「捨てる」対象にもっていきます。

ある程度目途がついたら、実家のいらない書籍は指定された日に捨てていきます。

あまりにも多い場合には廃品回収業者に直接持っていくか、または取りに来てもらってもいいでしょう。

書籍の種類と希少価値の高い古書について

「捨てない」「わからない」本の目安となるものとして、書籍は主に以下のようなサイズ・ジャンルに分かれます。

版 型 寸 法₍mm₎ 本の種類
A4判 210×297 写真集・美術全集など
B5判 182×257 週刊誌・一般雑誌など
A5判 148×210 学術書・文芸雑誌・総合雑誌・教科書など
B6判 128×182 マンガ、単行本など

これらのなかには長い間実家に放置されてきたことで、古本屋などにも陳列できる古書と呼ばれるものが混じっている場合があります。

「古書」……絶版になり、すでに手に入りにくい、または入手ができない書籍のこと

古書の価値ですが、専門家でない限り見分けがつかないので注意が必要です。

また新しい本の中でも「プレミア価値」がついている古本などは素人では区別できませんので、気になる本が出てきた場合にはリサイクル業者などに確認をとってみるといいでしょう。

念のため、ここで高い価格で取引されているジャンルの本をご紹介します。

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  1. 1960年代前後の漫画(手塚治虫、藤子不二雄、赤塚不二夫など)
  2. 医学書
  3. 楽譜(ピアノやクラシックなど)
  4. 赤本(志望校ごとに実際に出題されたもの)など

買い取り価格はリサイクルショップや古本屋などでも差があるため、気になるようでしたら地元のショップに確認をとりましょう。

相続人が車を利用できる状況であればリサイクルショップに持ちこんでみるのもいいですし、最近では段ボールに入れて送るだけで買い取ってくれる宅配の買取も人気がありますので、有効活用するのもひとつです。

段ボールに詰めるだけで買取りOK

思いがけない(メモ)が入っている場合がある

実家の本には故人がひそかにしまっていた現金や銀行などの通帳番号の走り書きがはいっている事も少なくありません。

残念ながら、これらを見つける確率は、相続人よりも遺品整理業者などのプロの方が長けている場合があります。

相当な闇業者でない限り「こんな物がありました」と逐一報告をしてくれますので、心配はいりません。ですので、まずは相続人であるあなたの時間が許す範囲で選別した後はプロの業者に再確認してもらう流れで進めるのもおススメです。

図書館などに寄付する場合

推理小説やホラー小説などの文庫本・単行本は図書館などで引き取ってくれる場合があります。

あまりにも在庫が多い場合「図書館都合で管理」ということで市や区で破棄される場合もありますが、相続人が破棄できないものを図書館にジャッジしてもらうという利点があります。

故人の書籍をどう扱うか悩んだ時には、こういったリサイクル方法があることも知っておくといいでしょう。

まとめ

なにから手をつけていいか分からなくなる実家の整理ですが、ある程度の整理方法を知っていると、迷わずに手をつけていくことができます。

また書籍の一つ一つに「何かはさまっていないか」と勘繰るのも時間がかかるだけですので、余裕があれば専門の業者に確認してもらうのもいいでしょう。

相続人同士が相談しあいながら、よりよい本の片づけを実践してみてください。


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この記事を書いた人

40代後半を機に両親の介護や親せきがいなくなるなど、今までになかったライフワークが押よせる。準備をしていなかったため、疲労がかさみ、自身も一時入院。その後セミナーや書籍を読み「終活」の必要性を感じる。

いままでの経験、そしてこれから自分たちにも来るであろう終活をふまえ、当サイトを立ち上げました。

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