相続人の財産?負の遺産?|おすすめの実家の片づけ方2選

あなたのご両親のうち、どちらかが亡くなった場合、実家をはじめとする遺品整理は誰が、どのように行わなければならないのか気になりますね。

とくに親族や兄妹がいる場合、協力してできるのか無理なのか。といった点も含めて考え進めていかなければなりません。

誰かが決めないとあっという間に時間が過ぎてしまうのが遺品整理の大変なところです。ですが、あらかじめルールが分かっていれば案外簡単に済むこともあります。

遺品整理は心の整理でもあり、故人との最後のお別れを形にする大切な作業です。しかし、どのように始めればよいのか分からなかったり、手続きの進め方に迷ったりすることも少なくありません。

そこで今回は、実家を含めた遺品整理の方法を大きく2つに分けてご紹介し、あなたのスタイルに合った遺産を片づける方法を考えてみたいと思います。

目次

実家の片づける前のチェックポイント

まず先にお伝えしたいのは、実家の片づけは基本的には故人の相続人が行うことになります。

なぜなら故人の財産や遺品を整理し、相続手続きが進むために必要な作業だからです。

しかし、片づけの内容や時期、手続きに関しては、いくつかのポイントがあるのでチェックしていきましょう。

1. 財産分与と鳴るものをチェックする

まず相続人が行う遺産の片づけ方ですが、以下のポイントがあります。

  • 遺産分割の前後に行う:これは相続手続きが進んでいない場合でも、故人の遺品を整理することが必要な場合ががある、ということになります。例えば、生活空間を清掃したり、家を売る準備をするための片づけが必要な場合です。

  • 遺産の一部の見極め:特に高価なものや重要な書類などがあった場合、遺産分割が終わるまで注意深く扱うことが求められます。遺品の整理の際、相続人がそれぞれ必要な物を確認し合ってから処分することが一般的です。

2. 片づけの時期をチェックする

実家などを相続手続きが完了する前に片づけを始めることはできます。

ですが、相続する方との間でで共有物(不動産や貴重品)の扱いが決まる前に一方的に物を処分することは避けるべきです。これをすると、後で法的な問題になる可能性があります。

3. 遺品整理業者を利用するかのチェック

遺品整理は心身ともに負担が大きい作業であり、相続人が一人で行うのは大変なことも多いです。

そのため、最近では遺品整理業者に依頼することも多くなっています。

業者には、物の仕分けや処分、リサイクル、清掃などを代行してもらうことができます。業者を使う場合、遺品整理の内容や費用についてあらかじめ相続人間で合意を得ておくことが大切です。

4. 負担する費用のチェック

実家の片づけにかかる費用(例えば、清掃費用や業者の費用)は、最終的には相続人が負担することになります。

相続財産から支払われることもありますが、遺産分割協議でその費用をどう分担するかを決める必要がある場合があります。

5. 特殊なケースにおける片づけかたのチェック

例えば負の遺産だった場合、孤独死などで賃貸が大きく破損していた場合などには慎重な協議が必要な場合があります。

  • 相続放棄をした場合:相続人が相続放棄をする場合、基本的に遺品整理の責任は放棄した相続人にはないと言えます。

しかし、相続放棄をしても生活空間の管理(例えば、ゴミや家の中の管理など)は一定期間行わなければならないことがあります。

  • 共同相続人間の合意:もし複数の相続人がいる場合、誰がどの作業を担当するかについて事前に話し合っておくことが重要です。

特に、遺品や思い出の品について意見が分かれることもありますので、協力して進めることが理想的です。

その他の注意点について

実家などの片づけをしていると、故人の大切な思い出や価値のある物を処分してしまうことがあります。

こんな場合には事前に親族や家族でで話し合って、どこまでを保管し、どこまでを処分するかを決めておくと良いでしょう。

さらに、もし故人が遺言書を残していた場合、遺品整理を行う前にその内容に従うことが求められます。

特定の物を誰に渡すか、あるいは遺産分割に関する指示が記されていることがあるため、遺言書がある場合はまず確認してください。

実家の片づけには主に2つのパターンがある

相続人が誰か分かったら、いよいよ準備にとりかかります。遺品整理は主に2つのやり方があり、どちらかを選ぶことになります。

遺品整理の主なパターン

  1. 相続人の有志が集まって遺品整理を行う
  2. 遺品整理または不用品回収の業者に依頼する

それぞれみていきましょう。

1.相続人の有志が集まって遺品整理を行う

ず一つ目は、相続人の有志が集まって遺品整理を行うという方法です。

家族や親しい友人たちが一緒に集まり、思い出話に花を咲かせながら、故人を偲ぶ時間にもなるでしょう。

このプロセスでは、共に悼むことで絆を深め、過去を振り返る素晴らしい機会にもなります。ただし、感情が高ぶることもあるため、計画的に進めることが大切です。

2.遺品整理や不用品回収の業者に依頼する

次に、遺品整理や不用品回収の業者に依頼する方法です。

とくに忙しい日々を送る親世代の場合、プロに任せるのは心強い選択肢です。業者は経験豊富で、適切な方法で遺品を取り扱うため、時間や労力を大幅に削減できます。

遺品業者と不用品回収の違いについては、以下のコンテンツでもご紹介しています。

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整理を行う2つのやり方をご紹介しましたが、どちらもメリットとデメリットがありますので、自分たちの状況に合わせて選択することが重要です。

心の整理とともに、大切な遺品をどう扱うか、遺族の方々がより良い選択ができるよう、選択肢を検討していきましょう。

基本的な遺品整理の準備(相続人の場合)

相続人の意思が固まり次第いよいよ遺産整理の片づけに入りますが、片づける前に近所にあらかじめ「実家の家を掃除をする」とお伝えしておくとよりスムースです。なぜなら想像以上に騒音があり、何があったのか気にされる場合があるからです。

とくに近所づきあいが盛んだった地域で暮らしていた場合、挨拶をすることで故人にまつわる知らなかった情報も聞きだせる可能性があります。

上記をふまえ作業にかかる前に以下のような点にも気をつけてみましょう。

作業前のチェックポイント

  1. 近所へのご挨拶(今までのお礼とこれから遺産整理をしていく周知)
  2. 部屋の鍵の確認(相続人の誰がもつかなど)
  3. 遺言などに書かれている内容の確認(もしあれば)
  4. 各相続人との連絡網のチェック(ラインやメーリングリストなど)

余談ですが、実家に庭がある場合、草木が生い茂り近所に迷惑をかけている場合があります

ですから庭に関しては整理の最初のチェックポイントとして注意しておきましょう。隣近所に迷惑をかけている草木があれば優先的に対処していきます。

まとめ

遺品は他の不用品とは違い、故人の想いや遺族の思いがつまっています。

また相続人それぞれの意見もある場合、すぐに対処するのにはデリケートな問題を抱えている場合も否めません。

よろしければ悩み事のカテゴリーもご参考になさってください。

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この記事を書いた人

40代後半を機に両親の介護や親せきがいなくなるなど、今までになかったライフワークが押よせる。準備をしていなかったため、疲労がかさみ、自身も一時入院。その後セミナーや書籍を読み「終活」の必要性を感じる。

いままでの経験、そしてこれから自分たちにも来るであろう終活をふまえ、当サイトを立ち上げました。

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