ご両親を亡くされた後の、実家の整理は心身ともに大きな負担となります。
特に、親と一緒に整理を進める際には、仲の良かった兄弟や姉妹であっても価値観の違いや感情的な対立が生じやすく、思うように進まないことが多いです。では、なぜこのような対立が生まれるのでしょうか。
ここでは「なぜ遺品整理では内輪もめが発生するのか」を俯瞰しながら、どのような対策がおすすめかを考えてみます。
実家に対して家族の「身勝手な解釈」が交差する
実家は家族にとって思い出の場所であり、所有権に関しても多かれ少なかれ、それぞれが自分に都合のいい解釈をしがちです。
とくに亡くなった故人の夫や妻である配偶者の場合「これは触らせない」と、子どもが想像できないくらい頑なになる場合が後をたちません。なぜなら配偶者にとっては実家とはテリトリーであり、いくら整理するとはいえ自分の場所が荒らされたように感じる事も少なくないからです。
とくに子どもたちが「忙しい」という理由で矢継ぎ早に片づけようとした場合、激怒して「家に入れない」と言ったケースも後を絶ちません。これは非常にデリケートな問題です。
その他にも、実家の片づけが揉める原因として以下のようなことがあります。
遺品整理を行うためのポイントは「聞いてみる」
実家に誰もいなくなったとはいえ、あなたの実家は配偶者であった夫や妻の実家であり、子どもがすべて仕切るのには限界があります。
ですので片親が別の場所や施設で暮らしている場合、まずは何を優先して片づけていくかを聞いてみましょう。さらに相続人である兄弟姉妹とも何を片づけの優先とすべきかを聞いてみます。
その他、以下のような点も気をつけることでトラブルが回避されることがあります。
②で提示した「報酬」というのは実家の片づけに参加したことで得られるお金のことです。これは残った親とも相談し、子どもたちの労力にねぎらいのお金を出せるかを確認する必要があるでしょう。
報酬のメリットは非協力的であった相続人の意識が変わる事が期待できることです。
不思議なものでお金を提示することで溜飲が下がることが多くあっさりと重い腰が上がることがあります。
おわりに
日ごろ仲が良かった親兄妹・姉妹だったとしても、トラブルになりがちなのが実家の片付けのやっかいなところです。
なぜなら日常生活では考えられない状況のなかでの色々な感情(親の介護や遺産相続)が脳裏をよぎり、今まで抑圧していた思いが噴出してくることなども要因です。
さらにそれぞれの配偶者からの意見が波紋のように相続人に波及し、もめごとにつながることがあります。
このような人間ドラマが繰り広げられるメンバーとなり、参加しなければならないのが「実家の片づけ」なのです。
そのため実家の片付けが自分に回ってくることが分かっているのでしたら、あらかじめ何をするべきかを知り、準備をしておくことをおススメします。
よろしければ悩み事のカテゴリーもご参考になさってください。
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